出会い系から恋が始まる!

2011-09-20

 やった〜、やったぜ。
 俺は“出逢い系”何て言うものは信じていなかったんなだけれど、一昨日、出逢い系で知り合った女性と会うことになった。
 自己申告によると、ちょっとぽっちゃり系だと言うので、俺は、ちょっとどころかただの“デブ”だろうと思い、遠目にみて嫌だったら早々に退散しようと思っていたし、まして、出逢い系で知り合った女性と実際に逢うことになるとは全く考えていなかったから、半信半疑どころか全く信じがたい出来事と言う訳だった。
 とにかく、俺は出向いたって言う訳だ。
約束の午後5時、目印になるピンクのトートバッグを肩から提げている、ジーンズ姿の女を見つけた。
他にそれらしいトートバッグを見つけることができなかったので、きっとその女に違いないと思い、よく観察をした。
 ぽっちゃり系と自己申告した割には、普通の体型に見える。
いや、そこいらに氾濫しているダイエット失敗女に比べたら、ずっとずっといいスタイルに見えた。
しかし俺の位置からは、顔がはっきり見えない。
 そこで俺は、思い切って交換してあった携帯のアドレスにメールを送った。
その、ジーンズ女はヒップポケットから携帯を取り出した。
間違いない、この女だと俺は確信した。
 女の顔を見るために、俺は位置を変えるために移動した。
 女の顔がはっきり見える位置は、俺の顔も見える事になるのだが、この女ならまあいいかという思いもあってのことだ。
女は返信のために、携帯の画面を見ているので俺に気がつかない様子だ。
女の顔が見えた。
ごく普通の、22歳の女性と言う感じで、特別な美人でもないがブスでもないようだ。
 俺は思い切って傍に近づき、声をかけた。
俺が“窈子さんですか?”と言うと、女は顔をあげて俺を確認するようにみると、ちょっと緊張をした様子で“はい、健次郎さんですか?”と、問い返して来た。
ショートボブのような髪型がよく似合う、卵型の輪郭の中に、結構整ったパーツが整然とレイアウトされた、どちらかと言うとなかなかの美人に見えた。
俺は感動しかけた、いや、感動していた。
 俺は食事と言う名目で、酒を飲むことを提案した。
窈子と言うその女は、いやがる様子も無くOKをしてくれた。
 それから、近くの居酒屋で適当に摘みを注文して、ビールで乾杯をして、冷酒を飲みながらいろいろなことは話した。
 正直を言うと、俺は速攻ホテルに連れ込んで一発やったら終わりにしてもよいと思い、今日を迎えたのだけれど、この女とは真面目に接し、できれば真面目に恋をしてみたくなったので、今日はお互いを理解するための第一歩にすることにした。
彼女もそう言う感じを望んでいるようで、お互いに自己アピール的なことや、質問的な事を話題にして盛り上がった。
 そして今日、2度目のデートの約束の日だ。
もしかしたら、出逢い系からスタートをする恋が始まるのかもしれない。
 とりあえず、今日のところは出逢い系に感謝しておくことにする。
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